(タイトルなし)

くんにちは!

来週土曜日に見本市用の写真撮影をすべく
血反吐を吐きながら急ピッチで「みらい君」の作業を進めていたのですが
台風で東京から来てもらうはずだったカメラマン🦭が安全に渡道できなくなってしまい中止延期に!

(この子も後日販売予定です😆)

怪我の功名、制作以外のことをする時間ができたので、
今日は前回紹介した制作の流れのうち
デザインと資料集め🖋
買い出し🧺
について書いてみようと思います。

持たざる者がなんとかそれっぽくやっていくために意識的に行なっていることをご紹介します。
あなたと違う意見でも許してね。優しいあなたが大好きよ。

デザイン

まずデザインについてですが
こうすれば100%可愛くなるよ!
とか、
配色センスの正解はこうだ!
とか、そういうことを申し上げる気は毛頭ありません
どんなプロダクトを「良い」と感じるかは結局人それぞれで
比較する事は難しいと思うからです。

貴方のお好きなように理想のなりたい姿を考えて貰えば良いと思うのですが、
これから立体化するんだという前提においては
次のことをちょっとだけ頭に入れておくと制作が少し楽になります。

✅国産ファーを使うか海外ファーを使うか先に決める
✅複雑な模様や細かい作業を伴うパーツが貴方の自己表現に本当に必要か考える
✅フリー配布のテンプレートを活用する

では一つずつ説明👆

✅国産ファーを使うか海外ファーを使うか先に決める

はい、早速最初に買い出しの問題になっちゃいましたが。
シンプルに、デザインに使える色の種類の問題に直結します。
国産・海外産、どちらが良い悪いと申し上げるつもりは毛頭ありませんが、
事実として、国産ファーは色の種類が少なく、原色系の発色は結構「味があり」ますですはい。
国産のフェイクファーを使うことが初めからわかっている場合は、
それを前提にデザインを書かないと買い出しのフェイズでデザイン変更を余儀なくされます。
(私も経験あります。「しょうが」は元々青緑がかった黒〜グレーみたいな色でした)

そういう悲しいことが起こらないように、
貴方の爆発する感性をキャンバスにぶつける前に、どこでファーを買うかの方針は先に決めた方が良いでしょう

✅複雑な模様や細かい作業を伴うパーツが貴方自己表現に本当に必要か考える

これ色んな意味で書くか迷ったんですが、これを読んでくれている人の制作ハードルを下げたいのであえて書くことにしました。
近頃の可愛い子や写真映えするキャラクターってめちゃくちゃ複雑な模様の子多いですよね。
マジで可愛いですよね最近の子。本当に尊敬します。私はこの程度の模様でもそれなりに大変だなあと感じます。
ただ、ドMなので文句は言いますが耐えられます。

さ〜、デザインに取り掛かるぞ!ってなって、ある程度色を置いていくと、
「ん、○○○くんとちょっと似てるな・・・」っていう瞬間が訪れることが少なくないんじゃないかと思います。

そこで既存のキャラクターと被らないように・差別化を図ろうとすると、
どうしても足し算的発想で身体中隅々に模様書いちゃいがちじゃないでしょうか(私もあります)
それまで手芸のしゅの字も無かった方が、物凄い複雑な模様のキャラクターを生み出して、
そのまま何年も現界しない・あるいは大苦戦する流れ、決して無い話では無いと思います。

今回ここで言いたいのは、模様を複雑にするのがだめだと言うことじゃなくて、
「そこに書き足した模様は本当に欲しくて書いたのか、制作ハードルを下げる目的で、考えてみてもいいんじゃない?」
と言うことです。
別に物凄い複雑な模様を全身に走らせたりしなくても、あなたの作品はあなた自身のパーソナリティや作風が掛け算されればちゃんと唯一無二になれるから大丈夫です。
あなたがそこに書き足した星マークや無数の水玉模様は、あなたがなりたい姿ですか?
被り回避で書き足した足し算の結果ですか?
それ全部手縫いしなきゃですけど大丈夫そうですか?

そこでうまく活用していただきたいおすすめアクションプランが左右非対称デザインの活用です
取り入れたい印象的なモチーフも、片腕・片足にだけ入れれば作業量は半分で済みますし
うまく取り入れれば強烈な個性になります

✅フリー配布のテンプレートを活用する

普段筆を取らない方だといざデザインとなっても急に1から絵を書くのは難しいと思います。
3面図のテンプレートを配布している製作者さんがいらっしゃると思いますので、
自分のイメージと一番近い体型・顔の造形のテンプレートを拝借してまずは塗り絵感覚で始めるといいと思います。
(フリーじゃないやつを勝手に使ったら怒られるからマジで気をつけて!)
うちのやつはもうまじでなんでも使っていいし塗り絵したやつを公開・配布しても構わないので置いておきます
(塗り絵したやつを販売しても大丈夫です。ただせっかくなのでその時は宣伝も一緒にしておいてください笑)

色々書きましたが結局やりたいようにやるのが一番なので
ふーんそう言うこと考えるやつもいるんだくらいに考えてもらえれば不幸中の幸い極まりないです。
頑張って超可愛い子を考えてください。かっこいい子も考えてください。

資料集め

これ地味ですがめっちゃ大事です。
ヘルメットほどの大きさの立体物、全身を覆う衣装を作った経験は無いよってかたがほとんどだと思いますが、

・こういう顔つきにしたい
・こう言う体格が好き
・あ、このハンドパーツ作りたい!

そういうお気に入りの子・自分のイメージに一番近い子の写真をあらゆる角度で沢山集めておきましょう。
最近はヘッドシェル状態の写真をSNSにアップしている製作者さんも少なくないので、
お目当ての子のその状態の写真が手に入ったらGOODです。

私、何回か(何人か)「作るの教えて欲しい」というご相談を受けたことがあります。
「どういう感じの子にしたいの?○○くんみたいにしたいとか、こうしたいとか、具体的にイメージしてるのに近い画像・写真ある?」と、必ず聞いてます。
デザイン画には二次元の嘘が絶対にあるので、そこから最終的に立体化するにあたってその人が思い描いてる着地点を測るために。

そうするとですね、うまく答えられないか、
あるいは「○○くんの顔が好きだから、あんなイメージで〜」とまでは答えられるのに画像が全然出てこないんです。
そう、保存していない・ブックマークしていないんです。。。

パクれとかそう言う話をしているんじゃないことはご理解いただきたいんですが
今までやったことないことをやるんですから、見本・手本は絶対に必要です。
すぐに取り出せる場所にキープして、制作中はよく観察しましょう。
眼孔の位置とマズルの関係は?
耳は横から見るとどうついてる?
肉球は全部同じ形?
股下はズボンみたいにくの字になってる?コの字になってる?
ぜひよく観察してみてください。

ここで宣伝ですが、近日中に持ち込みデザインのコミッションもお受付開始したいと思ってます
お知らせはXの方が早いのでぜひXのフォローよろしくお願いします

買い出し🧺

まあ一応トピックとして設けはしたんですが、
ファーをオカダヤで買え!
ウレタンを東急ハンズで買え!
仲良しポフィンと大地の器を4枚買え!
とか、そんなことは着ぐるみ作ろうと思ってグーグル検索したあなたならもうすでにある程度わかってると思います。
そんな話をしてもしょうがないので、せっかくですから「これはマジで捗るから金があるなら買っておけ」って言うアイテムたちをさらっと紹介していこうと思います。

✅響音カゲさんの本
https://amzn.asia/d/7RVayZw
初めての方はとりあえず一回読んでみたらいいと思います。
とても参考になる一冊です。
私がこれから書く記事はあんまり網羅性が無いと思うので、こちらの本を買いましょう

✅ワンタッチ針
(参考)https://amzn.asia/d/7RVayZw
私大人になって人に教わるまでこの針の存在知らなかったんですが、
特に問題なく使えるのでおすすめです。
一番気に入ってる点は、2本どりで縫い進めたあとうっかり玉どめするだけの長さがなくなってしまった時も
無理矢理結べるところです。ちなみにセリアに売ってるやつで性能的に充分ですが、バリの処理が甘くまれにフックに引っかかって糸が切れるハズレ個体があります。

✅仮止め用クリップ
(参考)https://amzn.to/3yF5BpO
上述の書籍でも紹介されてますが、
ファーは分厚いのでまち針よりこっちの方がいいです。
(ただしヘッドの生地の仮止めや、ファスナーの仮止めに使うのでまち針も買っておきましょう)

✅犬用のバキューム付きバリカン
(参考)https://amzn.to/3YH891r
これ個人的にめっちゃ投資価値が高いと思います。
「着ぐるみ1体作るだけ」と考えて値段だけを見ると決して安い買い物では無いです。
ですが、シンプルに使いやすく、部屋が汚れないこと、ペット用であるが故フェイクファーの毛量でも
綺麗に刈れることから、仕上がりに違いが出るのでマジでおすすめです。
制作が終わったらメルカリに売るか、後輩着ぐるみ製作者に託しましょう。そうまでしてでも是非手に入れて欲しいアイテムです。
よくタイムセールになってるので狙い撃ちましょう。
なお、バキューム付きじゃ無いやつを買うにしても必ずペット用のやつを買いましょう。
人間用のやつは上手く刈れないです。(刈れるやつもあるので製品の差だと思います)

✅G17・Gクリア・ガムテープについて
「は?そんなの言われなくても買うが😡」とお思いでしょう。
ここで私がお伝えしたいのは、この3つはめちゃくちゃ使うので、作業を止めたくなかったら
ケチらずいっぱい買いましょうと言うことです。
G17を10本、Gクリアを7本
ガムテープは体型によっては20本以上使うと思います。

✅ブーツ内に仕込むサンダルについて
ブーツ内に仕込むサンダルは百均とかホムセンに売ってる
クロックスのパチモンがいいですよ〜という記事を見かけますが、
ここは結構こだわって投資してもいいかもしれません。
(私もしょうがの足の中はパチモンクロックスなんですが。)
着ぐるみって体型と使うファーによっては普通に10キロ以上になるんですが
10キロ以上の錘(荷物)を全身に纏って、ただでさえ足元が歩きにくい衣装で、
グリで1時間近く歩き回り、人によっては激しくダンスしたりもするわけですよね。
そう言う理由から靴は多少金かけてもこだわっていいと思います。
せいぜい2、3千円の投資です。
例え話でクロックスを上げましたが、クロックスの正規品だからOKとかそう言うことじゃなくて、
ペッタンペッタンの煎餅みたいな靴底のパチモンサンダルは気をつけようぜっていう話です。

✅マスキングテープ
なんかたまたま目に入った人のヒントになればいいなと思って呟いたら思ったより反響がありました


建築塗装用の40〜50mm幅のマスキングテープを2、3本持っておくと便利ですよ
ポストで紹介した以外にも、足の指やヘッドシェルのマズルの部分など、アールを正確にトレースしたい部分の
型をとるのにもガムテより追従性が高くてよかったりしますよ

制作の手が止まる理由を作るとやらない理由になりがちなので、
使うとわかってる消耗品はどかっと買うことをお勧めします。
なんかしまらないですが今回は以上で
次はいよいよ制作の具体について紹介できると思います

全関係ないんですが、最後に最近見て面白かったアニメ貼っておきます
https://www.video.unext.jp/title/SID0088254/c_txt=b